【第6回co.shiga.5】湖南市で初開催!湖南市で考えるアイデアを実行へ

#まちづくり #共創

第6回目を迎える今回のco.shiga.5は初の湖南市での開催となりました!

2025年もあと3か月となりましたが、
今年もまだまだ「滋賀で共創するならco.shiga」を実行していきます!

今回のco.shiga.5のテーマは
「地域デザイン」~農商工業で新たな仕掛けで、みらいを共創する~ です。

企業・地域・学生・アカデミアなど、多様なステークホルダーが総勢70名がサンライフ甲西に集結し、このイベントを通して「地域デザインとは?」「共創ってどうするの?」を体感していただきました!

co.shiga.5は『仲間が欲しい人』と『何かやりたいけど何かが見つけられない人』を
マッチングさせるピッチ型の交流イベントです。
みんなの課題を解決する箱となり、共に未来を描き、共創活動を展開して行きます!

「考える時間はもう終わり、実行する時間です」

地域デザインで滋賀を盛り上げる第6回co.shigaも
大橋侃汰(しがとせかい株式会社 学生インターン/co.shiga事務局)の目線から当日の様子を振り返っていきます!

公式サイトはこちら

オープニングアクト

滋賀銀行 西村匡人さんのご挨拶にて本イベントは幕を開けました。

「co.shigaのcoには”共に”という意味を持ち、ドットで繋がりを表現しています。
人と人をつなぎ、課題を共に解決していきます。
また、未知の出会いを大切に、新しい挑戦を大切に活動していきたい。
どんな出会いがあるかワクワクしています、どうぞお楽しみください!」
とオープニングを締めていただきました。

また、滋賀銀行とco.shigaで共同で企画・運営をしている
滋賀銀共創プログラムでは単なるセミナーではなく、
参加者同士が出会い新しい価値を生み出すプログラムが開催されていますので
是非、ご興味のある方はこちらでチェックしてみてください!

トークセッション

「市民笑顔率世界一」を掲げる湖南市 松浦加代子市長
「一人ひとりの影響力を発揮できる社会をつくる。」を創りにいく株式会社Liquitous 栗本拓幸さんを基軸に、ファシリテーターとしてSUNDRED株式会社 CEO 留目真伸さんを迎え、
地域資源から地域づくりをするための過程、構築、そしてまちの今をトークセッションで伝えていただきました。

初めに、湖南市松浦市長から湖南市の現状、課題をご紹介いただき、湖南市の地域資源から地域課題を解決するためにインプットしました。

湖南市の特長とは!

  • 土地が安く、コンパクトな街
  • 製造業が盛んなモノづくりの街
  • 外国人の住民の割合が全体の7.4%で滋賀県1位!
  • 国宝である湖東三山があり、東海道が通っている
  • 奈良から続くお寺、近江牛、下田焼、弥平唐辛子などの特産品

課題の面では駅前を活気づけるアイデアや農地の活用方法などのアイデアが欲しいそうです!
後に開催されたワークショップでは湖南市での課題に対するたくさんのアイデアが生まれました!

コンパクトにも関わらず、製造業が盛んで、国宝 湖東三山があり、魅力的でした。
改めて、湖南市の良さを知ることができ、興味がわくきかっけとなりました!

続いて、デジタルで市民の声を行政に反映させる仕組みづくりをされている栗本さんよりお話を伺いました。

行政が一方的にサービスを提供していたという背景から
どのようにして持続可能なサービスを提供していくかを考える上で、市民とのコミュニケーションを如何にして分厚くするかを考えられているそうです。

市民が日常的に声を発信できる環境があることが市民から声をくみ上げるのに大切だとおっしゃっていました。そして、栗本さんはLiquidという市民参加型合意形成プラットフォームを用いて、市民の声を拾う仕組みづくりをされています。 

市民の声を集めることで市民の意識、行政の意識をどう変化するかということを分析し、民主主義のイノベーションを日本国内で広めていきたいとおっしゃっていました。

市政に対して、市民として私たちの意見が届かないと思いがちです。
しかし、日常的に声を発信できるシステムがあることで、市民として声を上げる習慣が身になれば、市民の意識に良い刺激になりうると思い、ワクワクしました!

以上のインプットを通してクロストークが始まりました!

栗本さんからは「対話」というワードが何度も発せられていました。
松浦市長からは、課を超えた対話が生まれたことがうれしかったとおっしゃっていました。


湖南市のポテンシャルを生かすために必要なものは信頼関係。
信頼関係を築いていくためには対話が自ずと必要となります。
共創ももちろん信頼関係が重要であり、対話なしでは生まれません。
これまでの活動を通しても、co.shiga.5ではたくさんの対話が生まれてきました。
企画・運営に携り、あらためて、対話の重要性を認識できましたし、参加者のみなさんがもっともっと対話できる、共創できる場にしていきたいと強く感じました!

アイスブレイク

休憩をはさみ、次のピッチへ移る前に、
co.shiga.5の恒例となる手遊びを行いました!
滋賀県民なら絶対に耳にしたことがある平和堂のイメージソング「かけっことびっこ」に合わせて手遊びをしました。

この手遊びは、二人一組になり、音楽に合わせて手でリズムをとります!
縦方向に手をたたいてリズムをとる人と横方向に手をたたいてリズムをとる人に分かれて
交互に手をたたきます。
時には違うリズムになるときもありますが、いたってシンプルな手遊びです。

恒例になりつつあるからなのか、皆さんリズミカルにされていました。

お手本用の動画もco.shigaのYouTubeにアップしているので、ぜひチェックしてください!

ピッチ

手遊びで体がほぐれたところで、メイン企画となるピッチイベントに進みました!

co.shiga.5のピッチには面白い仕掛けを用意しています。

  1. コメントフォームの入力とプレゼンターへの共有
  2. プレゼンター応援タイム

参加者の皆さんが聞いて見たことを、発散して次のアクションへ繋げたいと考えています!

コメントフォームは、アイデアやスキル、ノウハウなどを生かしたコメントを入力してもらい、
プレゼンターに共有されます。直接的に伝えることができるので共創へのカギとなる交流が活性化されます。

このピッチでは、参加者に事前にお配りしていたペンライトを掲げてプレゼンターを応援します。
ペンライトの色ごとに、「共創したい」「話してみたい」などの選択肢があり、その色でできます。
会場がとてもカラフルになり、皆さんの意思を感じることができます。

今回の5組のプレゼンターに登壇していただきました。

しがとせかい株式会社 物部麻唯氏

本を読むことに対してはポジティブですが、なかなか手に取る機会が少なくなりがちな本についてお話していただきました。
一言で表すと、県内19市町に業界特化型図書館をつくる!

この背景には、これまで活動されてきた中で、共創を生み出すには共感が必要だと考えられました。
この共感を得るには出会いが大切。情報が飛び交う現代でじっくりと文字を読む本を中心に出会いを広げていきたいとお話していただきました。

実際にいただいたコメント(一部抜粋)

  • ただ本の棚を作るだけではなく、そこに対話やつながりを作る、この視点が大切だと思いました。一緒に考えたいです!
  • デジタル化が当たり前に進むなかで、紙媒体の本だからこそ得られる価値があると思っています。本に触れる機会を民間を巻き込んでカタチにされるのは素晴らしいと思いました!

株式会社はたけのみかた 武村幸奈氏

みらいを楽しみにする子どもたちを目の前に、素材にこだわったベビーフード&農家さんの課題解決で滋賀を子育ての聖地に・・・!

資金、自然との闘い(労力)、販路の保証などの農家の苦労や市販ベビーフードの罪悪感といった課題の解決に取り組まれています。

農家、お母さん、赤ちゃん、そして未来を楽しみにする子どもたちに向けて活動されています!

実際にいただいたコメント(一部抜粋)

  • 守山でも、子育て関係の施設の新設や充実を予定してます。共犯者になりたいです。
    ぜひ、湖南市、守山市、滋賀県を子育ての聖地にしましょう!
  • 「子どもたちって、未来を楽しみにしている」考えさせられました。
    素晴らしい取りくみだと思いました、めちゃくちゃ応援しています!

弥平とうがらし保存会 山元達俊

150年続く弥平とうがらしの辛さと香りの物語

辛さが特徴の弥平とうがらしですが、その辛さの奥にすっきりとしたさわやかさがあるそうです。
また、他のとうがらしに比べ、きちんと甘みがあるのだとか、、、!
辛いのが好きな方は甘みを感じるそうです!

夏しか採れず、安定して大量の供給が難しいことから、今までたくさんのチャンスを逃してきたとおっしゃっていました。
しかし、市内の企業と大量生産にチャレンジし、やべえあられなどお菓子の商品化や弥平とうがらしを使ったソフトクリームなど、弥平唐辛子を使ってまちおこしをされています!

実際にいただいたコメント(一部抜粋)

  • 国外や国内の唐辛子を使う料理のニーズに答えられたら面白いと思いました!
  • 地域資源で可能性を感じました。湖南市には、野菜を中心に良いものがたくさんある。もっと発信してください!知りたいです!

ペンライトでの応援タイムでは会場が弥平とうがらし色に染まっていましたー!

牛島隆敬建築設計事務所 牛島隆敬氏

滋賀に秘めるモノづくりのポテンシャルを存分に使った地域ブランドIBUKIMONO!

「デザイン」とは現状をより良いものに変えることとおっしゃっていました。
今回のテーマでもある地域デザインにとってもとても重要な考えになります。

IBUKIMONOではデザイン経営を取り込み、工房や職人の特徴にあった商品開発をされています。
笹木木工の特徴を生かした幅広い用途に開発されています。
技術を生かすだけでなく、ターゲットを考え、宣伝や売り方を考えられています。

これらの過程に携わる仲間を募集されているそうです!

実際にいただいたコメント(一部抜粋)

  • ものづくり、デザインへの姿勢に感銘を受けました。彦根でデザインスタジオを今年の夏に立ち上げました。デザインパートナーを募集されているとのことで、なにかお役に立てる事があればうれしいです
  • 弊社はヘルスケアのベンチャー企業です。理学療法士という専門職です。ヒトの身体、健康に関する専門的な知識、技術を持っております。人間工学の視点から人が座りやすい、腰に負担のかからない、そんな椅子などを作っていきたいと考えています。

特定非営利活動法人immi lab 北川ペドロソ実萌氏 日野ラリッサカオリ氏

アイデンティティが揺らぎ、孤立してしまいやすい移民ルーツの若者たちをつなぐプロジェクトをされています。

移民の声に共感し、行動を起こせる「アライ」を増やす取り組みがおこなわれています。
「アライ」で活動する人々からは若者の成長を感じられた!固定概念が外れた!という声が上がっているそうです。

インバウンド養成事業としても、ガイドとしての活動をとして地域の活性化も行われています。

実際にいただいたコメント(一部抜粋)

  • 日本にしか住んだことがないのに母国のアイデンティティのない人がいることまで想像したことがありませんでした。とても大切な意義ある活動をされていると思います。
  • 湖南市の人や場所やモノとイミラボを繋ぐことができます!移民ルーツの方が生き生きできることを増やしましょう
  • 地域に住む人たちが、国籍、性別、年齢によらず、自分の地域に誇りを持てる、地域を愛して共創できれば、より良い社会になるものと思います。ぜひ、頑張ってください。

様々な観点から、ピッチを行い、対話の種がたくさんまかれました!この種が共創へつながっていくことにワクワクします!

ワークショップ

トークセッション、ピッチと続き、インプット時間が続きましたが、参加者の皆さんの発散意欲をひしひしと感じながら、いよいよワークショップに移りました。

今回は事前にお伺いした、湖南市 松浦市長の「お困りごと」を湖南市の地域資源を使って課題を解決するワークショップを行いました。 

農業、商業、工業、観光業の4つの分野に分かれ、グループごとに関心の高い人たちが集まりアイデアを出していきます。
今回のワークショップのポイントは、地域課題をその地域の資源を使って考えることです。 

課題を深掘り、課題を分析することから始めました。
トークセッションやピッチから、湖南市にあるたくさんの魅力をどのようにして生かすかという観点で議論が捗っていました。

このワークショップでの議論と発表はあまりに盛り上がり、ここでは紹介しきれないので、
気になるあなたは、ぜひ次回以降のイベントにご参加ください!

クロージングアクト

あっという間に、時間が過ぎました。

湖南市 松浦市長からお言葉をいただきました。
ワークショップをはじめ、湖南市の魅力や課題に対するアイデアが生まれたことと、たくさんの交流が生まれ、共創へつながっていくことがワクワクするとお話していて頂きました。

交流会

無事に、時間通りに進行することができ、交流会の時間を設けることができました。

休憩時間などでも交流が見られましたが、プレゼンターはもちろん参加者同士の繋がりも加速!

今回のグラフィックレコード

大道レイチェルさんにグラフィックレコードとして記録していただきました!

今回は温かみのある黄色でイベントの様子をまとめていただきました。

▽完成したものはこちら

素敵なグラフィックレコード、ありがとうございました!

今回のco.shiga.5を終えて

今回初めての湖南市での開催となり、不安もありましたが、無事にイベントを終えられたこと嬉しく思います。
私自身も今回のco.shiga.5を振り返り、湖南市のことが好きになった一日でした。

また、それ以上に湖南市に関わる全ての人に刺激を受けました。
そして、イベント内で飛び交っていた「対話」「信頼」「共感」といった言葉が印象的でした。こうした場に関わることができ、つくづく幸せに感じます。

人と人がつながり、「共創」が広がる、滋賀で一番アツい場所を作っていきます!

co.shigaはこれからも皆さまと一緒に、滋賀の未来を想像するのではなく、実際に創ります!「滋賀で共創するならco.shiga」を体現し、滋賀全体で共創していきます!

登壇者紹介

※順不同、敬称略

牛島隆敬 牛島隆敬建築設計事務所
大橋侃汰しがとせかい株式会社
北川ペドロソ美萌 特定非営利活動法人immi lab
栗本拓幸 株式会社Liquitous
武村幸奈 株式会社はたけのみかた
谷香凜 しがとせかい株式会社
留目真伸 SUNDRED株式会社
中野龍馬 しがとせかい株式会社
日野ラリッサカオリ 特定非営利活動法人immi lab
松浦加代子 湖南市
物部麻唯 しがとせかい株式会社
山元達俊 弥平とうがらし保存会

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