【第5回 co.shiga.5】官民連携-新たな仕掛けでみらいを共創する-

#まちづくり #共創

co.shiga.5もいよいよ5回目を迎えることになりました。

co.shigaは初めての春を迎えることになりますが
「滋賀で共創するならco.shiga」を実行していきます!

今回のco.shiga.5のテーマは「官民連携~新たな仕掛けでみらいを共創する~」
企業・地域・学生・アカデミアなど、多様なステークホルダーが総勢87名が守山市役所に集結!

co.shiga.5は『仲間が欲しい人』と『何かやりたいけど何かが見つけられない人』をマッチングさせるピッチ型の交流イベントです。みんなの課題を解決する箱となり、共に未来を描き、共創活動を展開して行きます!

「考える時間はもう終わり、実行する時間です」

官民連携で滋賀を盛り上げる第5回co.shigaは、
大橋侃汰(しがとせかい株式会社 学生インターン/co.shiga事務局)が当日の様子を振り返ります!

公式サイトはこちら

オープニングアクト

守山市長 森中高史さんのご挨拶により本イベントは幕を開けました。

「ここで生まれた繋がりどのように実行するかを皆さんの力を借りてもっと守山市を盛り上げていきたい」とお話していただきました。

トークセッション

守山市長 森中高史さん、守山市 企業連携室 杉本悠太さん、co.shiga発起人 しがとせかい株式会社 中野龍馬さんによるトークセッションが開かれました。

守山市と一緒にするなら何が必要かについてお話しいただき、
会場からもコミュニケーションツールを用いながら質問を受け付け、展開いたしました。

2024年に半年間、守山をフィールドとした実証実験を行ってきました。その名もup stream lab!!

この取り組み関して行政の立場がこんな気持ちなのか!を感じていただけたら嬉しいです。

今回、守山市のお二人とファシリテーター中野さんの掛け合いを対談形式でお伝えしていきます!

Q1 官民連携プロジェクト受け入れ前後での行政側が感じたギャップ

森中市長
 特にない(強いて市職員と当事者間の違い)・・・市がやりたいことと企業がやりたいことのミスマッチがあったのでは→(前後ではなかった)初年度にしてはよかった

杉本さん
 特にない(行政内の変化はない)・・・行政内の縦割りを変えられなかったが、実証実験できた(ピッチで聞いてね)

Q2 所管課、地域へつなぐときの必殺技

森中市長
 トップ、キーパーソン・・・市はそれぞれの分野のキーパーソンとつながっているのでそこからその分野に入っていけます!最短ルートで!

杉本さん
 キャンパスを広げます!リスクは私がもらいます!・・・行政にサービスを買ってもらうといった行政の範疇ではなく、学校や地域のイベントでやるといった提案をすることでキャンパスを広げていきます。企業連携室が「リリースが怖い」などのリスクを負います!

Q3 守山市が官民連携としてやる事業でずばり!これはしんどい

森中市長
 具体性、自律性の欠ける事業・・・市はあくまで伴走支援

杉本さん
 教育、子育て、福祉・・・この領域は行政領域。官民連携は「これできます!これやりたい!」で実行するのが難しい。踏み込む必要があるのであくまでこの領域は特に難しいという意味。しかし、今回の実証実験でこの分野で官民連携されてます!

アイスブレイク

休憩を挟んで、本会へと移る前に、
co.shiga.5の恒例の手遊びを行いました。
今回は、みんなが聞きなじみのある!
お肉の『げんさん』のイメージソングに合わせて手遊びをします!

この手遊びは、二人一組になり、音楽に合わせて手でリズムをとります。
音楽に合わせて縦方向に手を叩く人と横方向に手を叩く人に分かれて
交互にパンパンと手をたたいたり、あるタイミングで特別な動きや「いただきます」ポーズをとったりするとにかくシンプルな手遊びです。

2人1組になってもらい、音楽がスタートする前から、参加者の皆さんは練習に夢中!(笑)

お手本用の動画もco.shigaのYouTubeにアップしているので、ぜひチェックしてください!

お手本動画はこちら

さて、会場も大盛り上がりしたところで、いよいよピッチに!

ピッチ(実証実験報告会)

codeless technology株式会社 原田 準一郎氏

現場の書類を見た目が全くそのままで入力フォームにするシステムを扱われており、
守山の二つの事業所に向けて実証実験を行われました。
そのうちの一つの福祉施設で必要とされる体調管理の書式をそのままデジタル化!
福祉業界はデジタルリテラシーが低いという課題があり、
また、福祉現場では紙の保管義務があるため多くの紙を抱えていらっしゃるそうです。
それらの紙をそのままデータ化され、引き続き伴走していきたいとおっしゃっていました。

株式会社セラピア 田中 圭氏

中小企業の事業者が自分たちのITツールを作れるようになり、
会社を変えていくための教育ツールを扱われているそうです。

なぜ中小企業のデジタル化が進まないのか?
その答えは、「外部ツールが現場に合わない。デジタル化が自分ごと化しない。」ことだとおっしゃっていました。
以上の理由から長期継続が難しいため、これを解決するために教育を行う。
実証実験では教える企業の創出と横展開(教育を受けるものが指導者になり、広がっていく)のしくみを構築を進められてきたそうです。
今後の展開は守山市の中小企業に更なる横展開を進めていきたいとおっしゃっていました。

一般社団法人古民家再生協会滋賀南 谷口 陽介氏

空き家問題を地域資源に変えていく。
地域にあった空き家活用を進められているそうです。
点(戸)を面(地域)ととらえて空き家対策をしていくことが、
空き家が付加価値を生み出し、根本的な空き家対策につながっていくとおっしゃっていました。地域の想いで空き家を選ぶ、そんな選択が増える活動をされていると知り、ワクワクしました!

株式会社One Smile Tech 辻 早紀氏

1笑顔=1円
保育、教育現場の総合学習、企業の健康経営という分野で活用されました。
smile×もりやまいち×総合学習の取り組みでは
お祭りの笑顔を可視化し、笑顔率を計測されました。
笑顔が増えるとどのような影響があるのかというワークショップを守山北中学校の生徒とされたそうです。
さらに、立入が丘幼稚園では職員の健康経営にどのような影響があるのかという取り組みを行われました。忙しい職員さんからは「見つけづらい園児の笑顔を見ることができた。」「幼稚園はこんなに笑顔であふれているのだと改めて感じられた」といった意見があったそうです。

wakabar株式会社 杉山 誠一郎氏

自転車の安全装置を用いて自転車事故ゼロの社会を目指されています。
歩行者感覚で、自転車に乗る人が多く、誤った判断が原因で起こる事故がほとんどだそうです。交通安全に対する意識を向上させるためのしくみをつくられています。子どもたちの安全を守るだけでなく、町全体の危険箇所が浮き彫りになることで町全体の安全意識が向上すると考えられています。実証実験では守山市勝部自治区での危険箇所の把握が進められ、守山の高校生に使用していただき、データの収集とフィードバックを得られたそうです。

ピジョン株式会社 石野孔子氏  ムーンクリエイティブラボ 田子友加里氏
赤ちゃんを見続け、赤ちゃんとご家族のお困りごとを解決することに取り組まれてきたそうです。今回は特に悩まれている夜泣き改善について夜泣き改善アプリ Lullabyを用いた実証実験を行われました。
夜泣き大変そうだなという方は多数いらっしゃるものの、それを解決しようと実践されてる方はごくわずか、、、
夜泣き改善を母子ともに平均睡眠時間世界最低の日本に伝えたいとおっしゃっていました。
自分だけが悩んでいないと感じられる参加者の方がいらっしゃったそうです。
少子化対策、人手不足の解消、産後うつの抑止などの社会課題の解決を目指さして活動されています!

スカイオーシャンキャピタルパートナーズ合同会社 古川泰氏

ドローンライトショーを守山市で行われたそうです。
老若男女問わずすべての人に直接見ていただきたい!とおっしゃっていました。規模を大きくしようとギネスなどで目指されていますが、自分の住んでいる地域で実際に見ていただきたいと熱く語っていただきました。確かに、花火を実際見るのと映像で見るのとは全く違いますよね!


エレベーターピッチ

滋賀県立河瀬中学・高等学校 教諭/研究主任 久保川剛宏氏
守山市、滋賀を学びのフィールドに!を目指されているそうです。第1回に登壇された際に得られた繋がりから、ビバシティ彦根で授業されたりとか、実際に実現されたそうです!まさに、考える時間から実行する時間へを体現されています!

一般社団法人 yourship 梅村亮介氏 綿谷駒太郎氏
体験格差とはご存じですか?
ここでの体験とは放課後、習い事に行くことや週末に家族でキャンプするといった体験のことを指しており、3人に一人はこれらの体験が一切ないというデータがあるそうです。これらの格差のことを体験格差と呼ばれています。
子供向けの体験講座を生み出されているそうです。また、だれもがこの講座の先生になることができます!!ぜひ皆さんが持っているものを共創しましょうとお話していただきました。

ワークショップ

いよいよイベントも終盤に差し掛かり、聞くだけで終わらず発散する時間となりました。今回のワークショップでは共創を実践し、「共創って案外できるやん」を感じていただける時間となりました。
エレベーターピッチでのご登壇いただいた、yourshipの梅村亮介さん、綿谷駒太郎さんのお二人がファシリテーターとして会場を盛り上げてくださいました!!



7つのテーマ
①教育・子育て
②まちづくり・コミュニティ
③スポーツ・ヘルスケア
④フード・アグリ
⑤ウェルビーイング・ツーリズム
⑥交通・インフラ
⑦DX・GX
のうち、興味関心の高い分野に分かれ、グループをつくりました。

ワークショップの流れ
◎守山の地域課題を深掘りする
 課題を書き出す→課題の背景を書き出す→課題を分類する
 →理想の守山を描く→解決策を考える
◎実行するための仲間集め
 代表者が発表し、参加者はペンライトで意思表示



発表タイム(※一部抜粋)
〇教育・子育て
 このまちを子供の意見を聞こうとするまちにしたい!
 そのためにモノではなく大人のマインドだけが必要!
 実証実験の場を提供してくれる人、賛同してくれる自治体・人は教えてください!
〇まちづくり・コミュニティ
 このまちを誰もがそのまちを誇れるまちにしたい!
 そのためにはよそ者メディアとオープンファクトリー、コミュニティスペースが必要です!
 メディアにつながりがある人、欲しいと思っている人は教えてください!
〇スポーツ・ヘルスケア
 このまちを自転車が走りやすいまちにしたい!
 そのために街灯と歩道の整備、誘導する標識目立たせることが必要です!
 参画したい企業、集まる人をつなげる企画をする人、運営する人は教えてください!
〇フード・アグリ
 このまちをめぐみ(捨てられるフルーツ・野菜など)が循環するまちにしたい!
 そのために守山めぐみ循環推進委員会、プロデュース団体が必要です!
 栄養系の学生、プロデュースしてくれる人、広報してくれる人は教えてください!

クロージングアクト

村田製作所 co.shiga代表理事 岡村一太朗さんのお言葉で閉じました。

「本当に共創できるのか」という不安や悩みを抱えながら進めてきましたが、今日のワークショップでもあった通り「共創って案外できるんや」と確信を持てた一日となりました。これから、co.shgaはどんどん加速していくので、個人だけでなく企業も巻き込んでもっと大きなムーブを起こしていきたいとおっしゃっていました。

交流会

時間が過ぎるのがあっという間でしたが、今回も参加者の皆様のおかげもあり、無事に交流会の時間を設けることができました。

今回から、co.shga.connectというマッチングブースを設け、皆様の交流をさらに加速させる取り組みを開始しました!過去のイベントも含めてこんな人とつながりたい!こんな人捜しています!やイベント中でこんな人いたけど見つけられない!ときはぜひご活用ください!

今回のグラフィックレコード

今回は、成安造形大学1年 清永凪海さんにグラフィックレコードをお願いしました!


登壇者のご紹介

石野孔子 pigion株式会社
梅村亮介 一般社団法人yourship
岡村一太朗 株式会社村田製作所
杉本悠太 守山市
杉山誠一郎 wakabar株式会社
田子友加里 Moon Creative Lab
田中圭 株式会社セラピア
谷口陽介 一般社団法人古民家再生協会滋賀南
辻早紀 株式会社One Smile Tech
留目真伸 SUNDRED株式会社
中野龍馬 しがとせかい株式会社
原田準一郎 codeless technology株式会社
藤田みつき しがとせかい株式会社
古川泰 スカイオーシャンキャピタルパートナーズ合同会社
物部麻唯 しがとせかい株式会社
森中高史 守山市
綿谷駒太郎 一般社団法人yourship

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