環境センタープロジェクト イベント報告レポート
4月29日、昭和の日。
もりやまエコパーク環境センターで、親子向け環境学習イベントを開催しました。
イベントでは、定員以上の30名の親子が参加し、環境センターの見学やリサイクルゲームを通して、ごみの分別方法やごみの気持ちについて考えました。
本イベントではごみ問題を “じぶんごと化”するために、環境センターに足を運んでもらうことを目的に、「ごみ」について学びます。
また、リサイクル・ごみの資源化のため行われている現場の作業を見てもらい、自身の行動を見直すきっかけを提供します。
プロジェクトの発起人である、しがとせかいの藤田が当日の流れを振り返ろうと思います!
::ふりかえり::
イベントスタート!
はじめに、DVD鑑賞で環境センターの概要を学びます。
鑑賞後は、受付時に作成してもらった名札を付け、環境センターの見学に移ります。
現場での手作業って想像以上に多い
環境センターの見学は2階からスタート。現場の職員さんの作業を上から覗くことができます。
粗大ごみを分別する人、ペットボトルのラベルやキャップを外す人、、
建物の中ではありますが、ほとんど外のような場所でたくさんの職員さんが作業してくださっていることが分かります。
世の中のリサイクル商品やごみの資源化は、このような現場の職員さんに支えられていることをひしひしと感じました。
生まれ変わることができないってこんなに悲しい
ここでは、本来ならばリサイクル出来たものが、不適切な分別によってリサイクル出来なくなったものが展示されています。
初めて目の当たりにする現実に、子供だけでなく大人も驚いていた様子。
分別の大切さを感じるとともに、私たちの行動が大切であることが実感できました。
間近で見れるごみピット
守山市の家庭から集められたごみが貯められているごみピット。私たちが毎日たくさんのごみを排出していることがわかります。
クレーンの大きさやごみの量に子供たちは興味津々でした。
守山市で取り組まれているボトルtoボトル
守山市では、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社と提携し、ペットボトルの水平リサイクル事業(ボトルtoボトル)に取り組んでいます。
(参考:https://www.city.moriyama.lg.jp/shiseijouhou/gyouseijoho/1009221/1003601.html)
ペットボトルの水平リサイクルとは、使用済みのペットボトルが再びペットボトルに生まれ変わることを指します。
パネルや展示品を用いて、環境センターで集められたペットボトルがどのような過程を経て、ペットボトルに生まれ変わるかを説明してもらいました。
分別をゲームにした「7秒チャレンジ」
ペットボトルがペットボトルに生まれ変わるためには、分別が大事!ということで、ペットボトルの分別をゲームにした「7秒チャレンジ」を実施しました。
7秒チャレンジとは、「ペットボトルのラベルをはがす、キャップを外す、それぞれをボックスに入れる」という3工程を7秒間で行うというゲームです。
とてもシンプルなゲームですが、これが意外と盛り上がる!
子供も大人も楽しく分別をすることができました。
コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社の方からのご講演
今回ご協力いただいている、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社の方から、コカ・コーラ社としての取り組みや自販機の隣に設置されているリサイクルボックスの現状など、生の声を届けてもらいました。
自販機の横に設置されているリサイクルボックス(ゴミ箱と呼ばずリサイクルボックスと呼びます)。本来なら、ペットボトルや缶など、指定されたものしか入っていないリサイクルボックス。
しかし、一部の人の悲しい行動によって、ペットボトルや缶以外のものが捨てられており、回収やリサイクルの際にとても困っているとのことでした。
リサイクルボックスを救うアイデア出し!
リサイクル・ごみの資源化のためには分別が大切だと学んだばかり。
どのようにすればきちんと分別できるか、リサイクルボックスを救うアイデアを参加者に考えてもらいました。
出てきたアイデアを前に貼り、子供たちとディスカッション。
コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社の方や環境センターの方も、子供たちのアイデアに関心していました。
★小学生が考えたアイデア(一部抜粋)
・入り口をペットボトルしか入らない形にする
・他のごみを入れようとすると蓋が閉まる
・仕掛けを作って楽しくごみ捨てをする(ごみ箱の形、音が鳴る等)
★大人が考えたアイデア(一部抜粋)
・「捨てる」という概念からのアップデート
アンケートに参加してコカ・コーラのドリンクゲット!
あっという間に2時間が経過。
最後にアンケートに回答してもらい、参加特典である100%リサイクルペットボトルを使用しているコーラもしくはいろはすをゲットしてイベントは大盛況のうちに終了しました。
コカ・コーラ社のリサイクルペットボトルについて→https://www.cocacola.jp/sustainability/
参加者の感想(アンケートより一部抜粋)
・ごみのこと、リサイクルのことが知れた。これから分別をやっていきたい(小学2年生)
・分別のしかたについて知れたし、分別しなかったらどのようになるかもしっかり知れました(小学5年生)
・人手がかなりらかかっているということをしって、ごみの分別について真剣に考えるべきだとおもった(40代女性)
・子供と一緒に学べるいい機会になった(40代男性)
::環境センターを「救え」に込められた想い::
環境センターを訪れると分かるように、日々のリサイクルは多くの作業員のおかげで成り立っています。私たちは普段、ごみを出した後はその行方を目にしませんが、その見えないところで多くの手間と時間をかけてごみを分別し、資源に変換する取り組みをしてくれている人々がいます。これらの人々のおかげで、リサイクルやごみの資源化に取り組むことができるのです
一方その影では、作業環境は厳しく、長時間にわたる重労働など、過酷な状況が広がっています。こうした現状を少しでも改善するためには、私たち市民一人ひとりの協力が必要です。ごみの分別がごみ問題の解決につながると言われても、壮大すぎてあまりイメージが湧かないかもしれません。しかし、私たちがほんの少しの思いやりから、ひと手間をかけてごみの適切な分別に取り組めば、作業員の負担を軽減できるのではないでしょうか。私はそれが、結果としてごみ問題解決への第一歩につながると考えています。
日々の小さな行動が、大きな変化を生む。環境センタープロジェクトでは、今回のイベントに留まらず、様々なアプローチでごみ問題に取り組みます。私たちの意識と行動が、環境センターとその作業員、そして地球を救う力になると信じています。
もりやまエコパーク環境センターの見学はこちらから→https://www.city.moriyama.lg.jp/kurashitetsuzuki/gomi/1001608/1001690.html
記:しがとせかい 藤田
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環境センターを救え!?センターの見学&リサイクル体験
実施日:2024年4月29日(月祝)
場所:もりやまエコパーク環境センター
主催:守山市 環境政策課
協力:コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社、滋賀リビングラボ実行委員会
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